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市長を英語でおもてなし! 国際教養科、アンカレジ市代表団と活発交流

 

10月28日(火)、本校国際教養科は、アメリカ・アンカレジ市の市長団10名と千歳市長団10名の訪問を受け入れ、生徒主体の国際交流プログラムを実施しました。

千歳市とアンカレジ市は姉妹都市として、長年にわたり小中高での相互訪問交流を続けています。特に高校では令和5年度から交換留学プログラムがスタートし、毎年、本校から1名がアンカレジ市内のダイモンド高校へ10ヶ月間留学し、交換でダイモンド高校から1名が本校で約1年間学んでいます。

今回の訪問は、この都市交流の一環として、アンカレジ市長から「ぜひ千歳高校の生徒と直接交流したい」との強い希望があり、本校教員と生徒が夏頃から計画を進めて実現したものです。

当日は、国際教養科2年3組がホストを務めました。まず、生徒2名がすべて英語で司会進行を務め、続く4名の生徒が「千歳市の魅力」について英語でプレゼンテーションを行いました。生徒たちは緊張しながらも、授業で学んできた英語を駆使し、自分たちの視点で考えた言葉で千歳を表現。ゲストからは、そのユニークな発表内容に「おー」という感嘆の声が上がる場面もありました。

プレゼンの後は、市長をはじめとするゲストを交えて5つのグループを結成。"What are some important school events in your city's schools?"(あなたの街の学校ではどんな行事が重要ですか?)など、4つのトピックについて英語で活発に意見を分かち合いました。

最初は緊張で硬い表情だった生徒たちも、ゲストの温かい雰囲気に助けられ、次第にリラックス。知っている単語を必死につなぎ、身振り手振りも交えて「伝えたい」という意志を前面に出す姿が印象的でした。話が大いに盛り上がってきたところで、司会から「Time is up!(時間切れです!)」のかけ声がかかると、あちこちから「Oh, no...」と、終わりを惜しむ声が聞こえたほどです。

生徒たちは、先日の台湾見学旅行に続く大きな国際交流イベントで、疲れやプレッシャーもあったはずですが、最後に行った記念撮影では、全員が達成感に満ちた晴れやかな顔をしていました。

国際教養科の主任として、また英語教員として、私は「経験がすべて」だと考えています。日常とは違う環境に身を置き、様々なことに挑戦する。そこで自分の実力を試し、今まで知らなかったことを知り、感じなかったことを感じる。多感な若い時期に、いかに多くの本物の経験を積み、刺激を受けるかが、彼らという人間を形作っていくと信じています。

イベントがその場で大成功でも、たとえ失敗があっても、長い目で見ればすべてが成功です。達成感を得ることも、自分の実力のなさに気づくことも、どちらも成長に不可欠な財産です。教員一同、生徒たちが安心して挑戦し、成長できる「経験の場」をこれからも力強くサポートしていきます。