世界の仲間と語り合い、学び合う ~本校国際教養科生徒が国際セミナーに参加~
この夏、本校国際教養科2年生の生徒1名が、株式会社夏休みプロジェクト主催の合宿型国際セミナーに参加しま した。会場は札幌。アメリカからの学生と日本人学生約10数名が参加し、4泊5日の共同生活を通して親睦を深めながら、気候変動などの社会課題について学ぶ内容です。参加者はルームシェアを行い、セミナーの合間には市内へ出かけるなど、日常生活を共にすることで文化や価値観を超えた交流が生まれまし た。
プログラムでは、AI- biosensorなど最先端医療技術に関するレクチャーもあり 、まるで海外大学の授業を受けているような高度で刺激的な内容でした。本校生徒も英語を駆使しながら、他国の学生たちと積極的にディスカッションを重ねました。 内容が難しい場面ではアメリカからの参加者に質問し、理解を深めようと努力。ノートもびっしりと英語で取り、必死に食らいつく姿が印象的でした。
特に印象的だったのは、「アイヌ民族について教育においてどう理解を深めていくか」 というテーマでの活動です。議論の後には札幌のアイヌ文化関連施設へのフィールドワークも行 い、最終日にはグループごとにプレゼンテーションを実施。アイヌ文化の理解を広めるための具体的かつ現実的なアイデアを提案し、本校生徒も全員がネイティブのアメリカの学生という環境で英語を駆使して健闘しました。刺激に満ちた5日間だったことでしょう。
7月30日にはカムチャッカ半島での地震に伴う津波の影響で、 一部プログラムが変更されましたが、スタッフの的確な危機管理により、参加者は安心して活動に集中できました。生徒は「 自分の英語力のなさに驚いた」「頭をフル回転させて過ごした」「 本当に参加してよかった」と振り返り、多くの発見と成長を実感。国際教養科では、今後もこうした実践的な国際理解教育を積極的に提供してまいります。