今日の千歳高校

終わりなき旅が教えてくれたこと
― 国際教養科 カナダ語学研修 番外編 ―

 二週間にわたる国際教養科のカナダ語学研修は、無事に終了する予定でした。夜、バンクーバーを出発した一行は羽田空港に到着しましたが、北海道方面の降雪の影響により、新千歳空港行きの便が欠航となる事態が発生しました。長時間の移動で疲労が蓄積する中でも、生徒たちは落ち着いて教員の指示を待ち、整然と行動してくれました。
翌日の便も満席となったため、急遽品川で一泊することになりました。ホテルへの移動や部屋割りについても、生徒同士が協力しながら自主的に進め、重い荷物を抱えた移動の中でも、不安や不満を口にすることなく行動する姿が見られました。翌朝の朝食会場で見せてくれた生徒たちの笑顔に、引率教員として、大きな安堵を覚えました。

 その後、天候悪化を見越し、新幹線と在来線特急を乗り継ぐ陸路での帰校へと変更しました。東京駅で購入した駅弁を車内で囲んだ時間も、生徒たちにとって忘れがたいひとときとなったことと思います。
人生は、思いがけず出会った経験という副産物によって、多くの部分が形作られていくものです。そして、そのような経験を前向きに受け止め、乗り越えていくことで、それはやがて自分自身の自信となり、これから先の人生を支えていく大切な糧になっていきます。研修の締めくくりに訪れたこの「終わりなき旅」で得た学びや気づきが、生徒一人ひとりの今後の進路選択や人生の歩みに確かにつながっていくよう、本校としてこれからも寄り添い、支え続けていきたいと願っております。