商業経済検定
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私たちは,日常生活で身に着ける服や,学習に使用する筆記用具,インターネットを利用するスマートフォンなど,さまざまな物をもっている。
これらの物は,私たち自身が選び,使いこなしているという点で,私たちが支配している財産といえるだろう。つまり,私たちは権利の主体として財産を支配しているのである。これらの支配されている財産は,⒜権利の対象物である。この中心をなすものが物であり,私たちは,物を自由に使用したり取引をしたりすることにより,社会生活を営んでいる。
物と物には特別な関係があり,例えば建物の売買について考えてみると,⒝建物と建物に付属する畳は主物と従物という関係である。他には懐中時計と鎖,金庫と鍵なども同様の関係である。
また,ある物が他の物を生み出した場合に,生み出す側の物を⒞元物,生み出された側の物を果実という。果実には⒟天然果実と法定果実がある。
法定果実は,これを受領する権利者が変わる場合がある。例えば,Aは自分が所有している家屋を1か月9万円の家賃でBに貸していた。Aは家屋をBに貸したままで,11月10日にその家屋をCに売り渡した。⒠AはBから11月分の家賃9万円を受け取っていたため,民法89条の規定によりCに渡す11月分の家賃がいくらになるか計算した。なお,AとCとの間に売買契約についての特約はない。
物の売買において,上記のように主物と従物に分割できるような物の売買は,売主と買主の双方が売買の範囲を事前に確認をすることでトラブルを防止することができる。